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Agriculture making full use of the forest mechanism
森林メカニズムを最大限に活用した農業、
これが(有)川原農産の目指す究極のカタチです。
森をイメージしてください。
誰かが肥料を撒いたでしょうか?誰かが農薬を散布したでしょうか?
人が肥料を与えなくても、そこに生きる植物は毎年青々と繁茂しています。
人が農薬をまかなくても、害虫にも勝ち残る力強さを持った植物があります。。
これを田畑に生かそうという、たんじゅん農(炭素循環農の法則)に平成28年に出会いました。
いわば、有機肥料も化成肥料も、肥料と言うものを使わない農業です。
しかしながら無肥料栽培や無化学肥料、無施肥など専門用語や、たんじゅん農などは、一般的に知られておらずそれがなんであるかが多くの人がイメージできません。
そこで、簡単に森のしくみの農業と仮に名付けてみます。
森のしくみの農業は、人工的な手法で行う近代農業と、自然の力に任せる自然農の間の農業であると思ってください。
なぜすっきりと自然農にシフトしないかと言うと、収穫量が安定していないからです。
(有)川原農産はプロ農家として、お客様への良質な食の安定供給も重要なミッションとしております。
かと言って化成肥料と化学農薬のみで行う近代農業を行うわけでもありません。
人生の選択も同じですが、0か100かの判断ではないはずです。
時と場合によって使い分ける柔軟さが大切だと思っております。
動植物も、我々人類も、生命の本質は皆、命を未来へ繋ぐことにあります。
未来へ繋ぐときに、何をどうすべきなのか?私共(有)川原農産は常に考え、軌道修正しながら歩んでいます。
今の最善策は、未来の最善策となるとは限りません。常により良いと思う道を模索します。
だからこそ、(有)川原農産は育む命を我が子のように例えながら常に目配りをしていきます。
生命のしくみは、人も動植物も、ましてや土までもが同じ法則の下にあると考えています。
それではなぜ、このような道に進むのかをお話しましょう。
1.子どもの体と植物のカラダと物質界の法則
をまずは考えてみましょう。
どれも、実はバランスを整えようと働いていると思いませんか?
均衡が崩れると、人の体は病気や怪我につながり、植物のカラダもまた病害虫に蝕まれたり、これが土壌で考えると砂漠化する方向でもあるかもしれません。
全ての物質がその場で崩れることなくあるのは、ある種のバランスが取れているからだと思います。
肥料を人間界の物質で置き換えるなら、私はサプリメントだと思っています。
化成肥料は純度の高い化学式で表せられるようなサプリ。
有機肥料は自然由来のもので作られたサプリ。のようなイメージを持っています。
一般的に植物の生長に必要とされる肥料の3要素は「窒素・リン酸・カリ」です。
では人間の三大栄養素は?
「たんぱく・脂質・炭水化物」です。
では、この3大栄養素だけでは人間の体は構成できるかと言えばできないですよね?
だからサプリを飲むのでしょうと言う方もおいでかもしれませんが、少々お待ちください。
植物も3要素だけで、植物のカラダは構成できるのでしょうか?
私は無理があると思っています。つまりはその他のたくさんの要素がバランス良くプラスされて初めてカラダの均衡を保てるのだと仮説しています。
2.無肥料で育てるという事
自然界の植物たちは、誰かから肥料を与えてもらっているわけではありません。
無肥料で育てていくというのは、自然のやり方に沿った流れを田畑に応用していこうというものです。
収穫物は田畑から持ち出せば、その成分が足りなくなってしまうじゃないか?
と言われることもあります。
しかし水や大気、光などは同じ場所にとどまっているわけではなく、外から入り込んでくるものです。
成分という部分でとらえるのではなく、エネルギーという形でとらえると、ゼロではないし、植物たちはそのエネルギーを物質化してくれているように感じています。
かといって、すべてを自然に任せた自然農で取り組むことは考えておりません。
どんな時でも、お客様の命に直結する食をお届けし続ける責任をもって、私ども(有)川原農産取り組んでいかねばと考えています。
常に師は身近にありと考えています。
私たちの想いが、皆様の健康にお役に立てることを願いながら日々のお世話をさせていただきます。
たんじゅん農との出会い
炭素循環農法の略が、たんじゅん農。
炭素循環の農の法則であって、農法と言う方法ではない。
自然界における植物たちが、肥料を与えるでもなく、農薬を与えるでもない中で、枯れることもなく虫に食われ甚大な被害を受けているでもない状況を見てそれを畑に落とし込んであげるだけでいいのではないか?と言う発想がある。
最初、そういうのもあるんですね~。そんな程度にしか受け止めていなかった。
この、たんじゅん農をやろうと、弊社に引っ張ってきた人間が、4年半在籍して平成29年2月に卒業し柿農家として独立した陽菜実園園主の柳田さん。
(陽菜実園FBページ:https://www.facebook.com/hinamien/)
元々独立を念頭に弊社に入社し、奥能登無農薬化計画などと言う、まぁ一見ばかげた事を口にしているようなちょっとお調子者?的な感じに受けていたが、
独立の意思は固く、休日や時には有給申請をして県内外の各所無農薬栽培等を行っている農家のところへ出向いたり、研修会に出向いたりと独立に向けた努力を惜しまない人でした。
(※法定通りではありますが、川原農産ではちゃんと有給使えますので、独立志向の方は是非川原農産で働きませんか?!)
柳田さんは、移住して地元の私の先輩と結婚し、奥さんの実家の農地などを使って自分の思い描く農業ができると思っていたが、周りでやっていない農業のやり方に義理両親が納得するわけもなく結果として自分の思い描く農業のカタチにたどり着けない状況を何とか変えたいと考えておりました。
そこで考えたのが、地元で農業を生業として経営している川原農産が、無農薬化に進めば地元が変わる!→地元が変われば義理両親も変わる。こういう縮図を思い描いたようでことある毎にいろんな提案をしてきました。
平成26年3月、私は父から代表権を譲り受け、(有)川原農産の代表取締役に就任しました。
この年は、経営立て直しの為の販売に注力する為、栽培面は父に一任して分業のカタチで会社運営しました。
平成27年産のものに関しては、父もいつまでも体力が持つわけではないとの一言を発したことから私が全責任を背負って栽培計画を考えました。
どの肥料をどの田んぼにどれだけ入れるのか?農薬もどの種類をどれだけ使用するのか?すべてを自己責任において選択しました。
結果、世代交代時の洗礼をしっかりと浴びました。
世代交代すると、初年はたいていは失敗するもんだそうです。
平成26年産(父主体)の収量約8俵前後 → 平成27年(私主体)の収量約6俵台
ここですかさず、元従業員の柳田さんが私に言うのです。
柳田さん「松任で今年無施肥3年目で8俵台の収穫量あったらしいですよ。その人は無施肥の初年が6俵台だったらしいですよ。今年川原農産は、肥料農薬使って6俵台じゃないですか。何が怖いんですか!?」
おっしゃる通り。
これを言われたのが、平成27年11月の事。
そして、やる!と決めたのが平成28年1月。
柳田さんに
私「たんじゅん農やるし、その8.4俵収穫した人に会わせてください。」
といったら、
柳田さん「今!?」
このやり取りは忘れないですね。(笑)
たんじゅん農をお米に落とし込んでやる時に、その当時言われていたのは秋打ち(秋起こし)2回と言われていたので、秋打ちせずに年越しした状態でやると言った私に対しての、今!?だったわけです。(笑)
これが、川原農産がたんじゅん農へ向かうきっかけ、出会いです。
お米コラム
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