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2022年6月

想いは変わらない

なぜか

小学生の頃の記憶が戻ってくる。

何にも経験値のない、クソガキなのに先を見ていた。

大きくなったら、大人になったら、将来は、いろいろと頭の中で考えていた。

特に、悔しかったことや嫌だったこと、それは自分の子どもができたら絶対させないんだ!嬉しかったことは子どもにしてやるんだと。

今考えればなんちゅう不思議な小学生だろう。

誰かが喜んでくれることが好きだった。でも知識経験の浅い俺は誰かを傷つける事で誰かを喜ばせる事もしていた。心にモヤモヤ抱えながら。結果今でも誰かに与えた傷は嫌な思い出として残っている。申し訳ない。謝っても遅いんだけど。

 

なんで、ケンカするのか?なんで、戦争するのか?なんで、奪い合うのか?

みんなで仲良くできる世の中だったら、そんな幸せなことないじゃないか。ずーっと考えていた。あれから30年。

 

大人になり、結婚をし、子どもを授かり、いろいろ経験値が増えたから見えてきたものがある。

一人で全員を助ける事はできない。一人で全員を喜ばせる事はできない。誰かの力を借りなきゃできない。

でも水面にできる波紋のように、一人から二人、二人から三人へと伝播していく事で、不可能でもないと思っていた。

 

ここで困るのは、人の心の余裕の違い。

余裕のない人は、まず自分を満たす事から始めなきゃいけない。余裕がなければ与える事も出来ない。

気が付けばこの30年で、生活のスタイルは大きく激変し、利便性あるものが周りに増えた。

社会はと言うと、失われたウン十年によって、なにやら疲弊感漂うゆとりのない状況になっているように感じる。

 

法人化してから22年。ゆとりのない農業をどうやって利益をうめば?どうやって経営を成り立たせれば?必死にもがきながらなんとか身銭を切って切り盛りしてきた中で、コロナ騒動で世の中が一変した。

今までと同じじゃもうダメだ。

今が変化のタイミングだ。

そんなタイミングで、繁忙期だというのに脚にエラーが起きる。

 

戦力外通告

 

現場に立つことができない農家になってしまった。

だからこそ、考えた。
だからこそ、良かった。
だからこそ、導き出せた。

皆が良くなる仕組みで、自分も良くなる仕組み。

Farm sharing

お気に入りの農家を、一口だけ農場主の権利を買って消費者がサポートする仕組み。

農家は、農場を共有した意識で応援してくれる、一口農場主さんの視線と期待を感じながら、よりクオリティー高い農産物を生み出すことに従事できる。

これだけなら、単なるオーナー制度。


世の中、事業者としてどんな社会貢献ができるのか?持続可能な社会の実現のためにどんな事ができるのか?
SDG’sに取り組むことがおそらく、標準装備的にみられる世の中になる。

そんな事業者も、Farm sharingの仕組みに乗っかれば、苦労なくSDG’sに取り組める。

消費者も、事業者も、農業生産の現場から今まで遠かった人が、一口農場主として、農業を応援する者として、農業生産の当事者という意識をもって生活するようになる。

 

そうしたら、農家は常に応援してくれる仲間がいる。

消費者は、自分の生活の一部を任せられる農家と繋がれる。

事業者は、社会に役立つ農業を自分事として取り組める。

 

皆の利害関係が一致する。ともに支えあう事の出来る運命共同体がここにできる。

コレって、なんかすごく力強いチームに思えた。

 

だから、この仕組みは、川原農産だけのものにしたくなかった。

FCとして仕組みを売ったらいいじゃないと言われたけど、農家として農家の苦しみは一番わかる。ゆとりのない状態で出せるものがない状態で、取り組めなかったらこの良い仕組みが生きない。

だから、日本中の意識の高い農業者みんなに使い倒してもらう仕組みにしたいと思っている。

北海道から沖縄まで、Farm sharingに取り組む農業者がいっぱいいたら、あなたはどうする?

 

「私さ、今年は熊本と石川と、北海道に自分の農場持ったんだよね~!」

「俺も、岐阜に自分の農場もったよ!」

「え?まだ自分の農場もってないの??」

 

いつしか、こんな会話が日常の中で言い合える、そんな世の中になっていることが、イメージとして降ってわいてしまった。

だから、やる。

 

日本中の農家が、生き生きと自分オリジナルのクオリティーをガンガン上げていく努力のできる、挑戦のできる体制をFarm sharingから作る。

 

そんな世の中になったら、面白いと思いません?

日本中に、ハイクオリティーな農産物が出回る世の中ですよ?

学校給食も、病院食も、介護食も、お弁当もみんなみんな、素材から良くなっていく。

 

それを、子ども達が食べたら、今よりも元気な子ども達が活躍しているとおもいません??

元気な子ども達が、食べ物によって体作りをして、そして未来を創っていく。

そう考えたら、ワクワクしません??

 

川原農産が、まず実験台になります。

Farm sharingの仕組み造って、日本中の農家が使える仕組みにしていきます!

 

良いね!面白いね!一緒にやりたいな!そう思ってもらえたらうれしいです。

世の中変えるのは、政治だけじゃない!民間から変えられるって思ったらもう、ワクワクしかありません。

我が子たちが、将来不自由なく楽しく暮らせるためには、沢山の仲間に囲まれて豊かであることが大事です。

だから、川原農産は、自分の事だけ考えない。自分の大事な子ども達が良くなるために、大切な仲間である他の子ども達が豊かになるように、常に考えています。

 

理想かもしれません、理想だとあきらめるのかといったら嫌です。子どもの幸せは親の幸せです。

この子たちの未来が、子ども達の未来が、よりワクワクして誰かのために力を出す事で喜びの輪が広がる未来でだったらいいなと、イメージしながらこれからも活動します。

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なぜか

九代目のきれい事

【きれい事言います。】
 
子ども達には、元気で育ってほしい。
 
子ども達が健やかに過ごせる未来であってほしい。
 
その先々に生まれてくるであろう子ども達もまた元気で健やかに暮らせる未来であってほしい。
 
 
だから、川原は挑戦する農業をやります。
 
右へ倣えした農業をやってりゃ、それほど考えなくてもいい。親に言われた通りの農業やって、文句言わなきゃある程度は飯もくえるだろう。
 
でも、どうだろう。それって今以上に良くなる事ってあるのか?
 
どう考えても、今より良くするためには、今までやってきたことをやっていても今と同じ。
 
 
肥料を使わない。
 
そんなんで農業できるわけない!まともに採れるわけがない!またこんなダラ(アホ)なことやって!
 
さんざん馬鹿にされ、親父からどやされ、99%の人には信用されない。それでもやり続けたのには、自分なりの確信があったから。
 
 
自分ちの子だけ助かればいいか?そうじゃない。
 
後々に誰かと結婚するだろうし、子どもも授かるかもしれない。
 
どこの誰と、どういうご縁になるのかも全く分からない。
 
だったら、子ども達皆を救う道を考えるしかない。
 
 
でも、たった一人の凡人じゃ、力も財力もないからただの負け犬の遠吠えにしかならない。
 
それでも、ずーっと20年近く考えていた。結婚する前から、子どもを授かる前から、子どもが未来を創るんだって。
 
その中で、農家になった自分ができる事は、少しでも安心安全な食糧を生産することだった。
 
マルシェに出店すれば、少なからず問われる。
 
「このお米は無農薬ですか?有機栽培ですか?」って。
 
農薬が悪。世の中の風潮はすさまじい。
 
ココに、挑戦もしたが面積が大きすぎてとてもじゃないけど管理しきれなかった。
 
 
そして至った結論は、農薬ってなんで必要なの?やめたらどうなるの?と一つ一つ疑問を投げかけそれに対する答えを探していく事だった。
 
糖尿病の人に、薬は悪いので明日から断薬しましょうと言ったらどうなる?

死に向かうしかないよね?

作物も、農薬という薬が必要な状況になってしまっているから、断薬したら死ぬ状況があるかもしれんよね?

人間ならどうする?断薬する前に、食生活の改善、生活習慣の改善だよな。
 
じゃぁ、作物に置き換えたらどうだ?

食生活の改善は、肥料という部分か?生活習慣というところは、土壌環境か?


自問自答は何年も何年も現場を見ながら繰り返してきた。

そうしたら、やっぱり生き物。命は同じサイクルで動いていると感じ取れた。

だから、イメージで農業ができる。


作物にとって、健全な状態で育てる事ができれば、必然的に病害虫に強くなる。

土壌にとって、健全な状態を作る事ができれば、余計な雑草に悩まされることもなくなる。

一つずつ詰めていった結果が、やっぱ肥料っていらないじゃん。になった。


他の農法を否定するものではないので、ご了承いただきたい。

川原が目指す先、目指す未来に必要な農業かどうかは、川原として必要のないものと判断したに過ぎない。みんな自由な形で自分の農業に取り組んだらいいと思う。


こんな、特異的な栽培方法で大きな面積で取り組めるようにちょっとずつ仕組み化を6年かけてやってきた中で、また新しい発想がうまれた。

Farm sharingという考え方だ。

農業は農家がやるもの。この状況が農家を苦しめているし、衰退している。

農業はみんなでやるモノに変えたい。みんなが農業の当事者としての意識と自覚を持てるようにしたらいい。みんなに助けてもらいながら皆の役に立つ農業を展開しよう。
そんな考えから生まれました。

川原農産を実験台にスタートするこの仕組み。

日本中の農家が、それぞれのFarm sharingに取り組み。日本中の消費者が各々お気に入りの農家の農場主の権利を買い、農家と共に農業を支えていく。

そうすると、川原が数年かけて会社潰しかけながらも取り組んだような挑戦が、経営を潰さなくても挑戦できるようになる。

日本中で挑戦できる農家が増えれば、日本中の食がより豊かになる。日本中の食が豊かになれば、子ども達の食が変わる。子ども達の食が変われば日本の未来が変わる。


農家から発進する、日本の未来の創造。

アホかもしらんけど、コレで誰かが困る事はない。関わるみんなが少しずつの力で支えあうだけの仕組み。みんながみんなをささえる姿なんて、子どもの教育には最高じゃないか。
 
農業から日本を善くしていく。そんな道が見えたから、堂々ときれいごとを宣言します。


バカもやり続ければプロになる!

農から未来を変える!それが私の仕事です。



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