2017年2月
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たんじゅん農の道へ
たんじゅん農とは、炭素循環農法の略。
自然栽培とか、有機栽培ではないんですか?と問われそうだが、厳密にいえば違うのだろうけど、大きな枠で言えばどちらも含まれる。
自然界にある、雑草・樹木そういった物を微生物のエサとして微生物の力によって作物を育てていただくという、一見自然農。
しかし、たんじゅん農では必要とあらば農薬の使用や化成肥料の使用を認めている。
自然農では、自然農と謳う以上、こういったところは、厳密にはその枠には入らないとなるのだろう。
たんじゅん農では肥料を必要としない。肥料分は自然界にある微生物のエサとなるものを活用するだけ。
ってことは、有機物を使うから有機栽培ではないの?となるが、有機肥料を使うわけではない。
有機JASの制度では、有機JAS認証の肥料を使うなどするが、そこに含まれる有機物には動物性も含まれる。
たんじゅん農では基本的には動物性はいらない。使う人もいるかもしれないが、いらない。
と言う事でここでもまた有機栽培とは異質な空気を放つ。
だからどちらの論者にしても、たんじゅん農の自由な幅はいささか腑に落ちない所があるのだろう。
昨年、試験的に無施肥栽培による能登ひかりの育生を行った。
たった一年、たった一枚の田んぼで何がわかる?と言う声もあるかもしれないが、手間暇をかけ取り組んだ中身は肥料ゼロ、農薬2回3成分と言う資材の使用量。
コストダウンしたから安くなるか?と言うと、値段は実は高い。水管理や別のところで労力をかけているから。
たんじゅん農的栽培では、できる田んぼとできない田んぼがあり、人の力が慣行栽培よりも必要となる。
貿易交渉によって関税撤廃などで、破格の安い外国産の農産物の輸入が目下となる今、なぜそんな一見低コストで高コストな栽培方法へ行くのか?と言う疑問もあるだろう。
答えはまさに、たんじゅん!味の違いである。
たんじゅん農一年目の田んぼでありながら、観光栽培のお米と比較し、香りやうまみは確実に慣行栽培よりも上回った。
そして、たんじゅん農の諸先輩方の育てられた農産物を口にして、目が覚めた。
間違いなく美味いのである。そしてそれを体が求めるのである。
子供が、マズイと野菜を吐き出したりするのには、本能的な拒否反応が起きていると仮説を立てた。
セロリを生で美味い美味いとバクバク食べる子供たち、体にとって本当に必要なものは美味い。
とするならば、吐き出すものは人の体にとって本当に良いものと言えるかは、逆であると考えたのだ。
美味しく、体にも良い、医療費が格段に減る食の提供の為に、たんじゅん農は最短距離であると確信したからこそ、この道を選ぼうと思う。
私は正直な話、自然農にも有機栽培にもあまり興味はない。
大学は、推薦入試で入学した。その際5人の集団面接で一人だけ農業高校出身。
ほか4人は全て環境問題について将来取り組みたいと声をそろえる中、私一人だけが微生物が面白い。まだ発見されていない酵素もあるはずだ。そういった物で医療にも勝る食を作りたい。
とはったりをかました。
そのハッタリが、現実味を帯びてきた。
当初頭の中でイメージしていたのは加工食品であったが、農産物そのものも微生物の力によって発酵作物に出来ることを知った。
命のしくみ、宇宙の流れ、氣の力、こんな言葉を連ねるの頭のねじが数本とれた異常者に思われるかもしれない。
怪しい宗教にハマったのではないかと言われるかもしれない。
全く違う。
生きるという事、命を繋ぐという事、人の場合すべては食べるという事からめぐりめくっている。
一つ一つ拾い上げていって、手繰り寄せた結果が、たんじゅん農なだけである。
信じるか否かは、お客様に任せたい。
この道は間違いなく、その先の人を幸せにできると確信する。
いやぁ、楽しくてワクワクしてしょうがない。食べて美味しく体にも良いなんて。願ったりかなったり。
そんな農業が出来るなんて、感謝感激。
ありがとうございます!
ありがとう。伝えましょう。
日曜日の夜に、母方の祖母が他界いたしました。
訃報を聞いて、ありがとうと一言、生きている間に伝えたかったと後悔の念が湧きました。
ばあちゃんがいたおかげで、今の私がある。
子供4人に恵まれ、喜怒哀楽を楽しみながら生きているという実感を味わうことが出来るのも、
ばあちゃんがいたおかげであったと。ありがとう。
えてして、伝えたい時に伝えたい相手はいないもの。
日々後悔のしない人生を歩むためにも、心で思っているだけでなく言葉にして形にしていく事の大切さを思い出しました。
その思いも日々薄れるのかもしれませんが、できる限り思いとどめて感謝して生きるよう、努力したいと思います。
ばあちゃん、ありがとう。
仕事は明日より通常営業に戻ります。
百姓一系・九代目与三郎
笑顔生産法人 有限会社 川原農産
代表取締役 川原伸章